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    転載情報:2011年5月23日参議院行政監視委員会 見やすく分割

    みなさま 重複お許しください。
    行政監視委員会の動画を見やすく分割、
    小出氏の発言をテキストにして、壷阪さんが大変見やすく
    整理してくれましたので送ります。
    問題の整理などにいろいろな場面で使えそうです。
    勉強会にも利用できるかも。

    皆様(転送転載歓迎)

    5月23日(日)に開催された
    参議院・行政監視委員会「原発事故と行政監視システムの在り方」
    ●参考人
    小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)
    後藤政志さん(元東芝、原子炉格納容器設計者)
    石橋克彦さん(神戸大学・地震学・原発震災)
    孫正義さん(東日本ソーラーベルト構想)

    脱原発4人衆の記録がUstream http://www.ustream.tv/recorded/14906087
    で見ることができますが、何しろ長いのの5分割しました。とりあえず
    各参考人別の意見陳述。どなたも素晴らしいのですが、小出参考人が痛快すぎます。
    全文文字おこしをされているかたが、おられて、そのコピーを掲載します。

    ●1●小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判  16分38秒
    http://www.youtube.com/watch?v=CEUxUdlJP0k

    ●2●後藤正志 さん 17分32秒
    http://www.youtube.com/watch?v=1cgZWpx0UQo

    ●3●石橋克彦さん 23分25秒
    http://www.youtube.com/watch?v=5pQsQ9DIFT4

    ●4●孫正義さん
    http://www.youtube.com/watch?v=n5cXVURtXh0

    小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判…引き出しが多くわかりや
    すすぎる!文字おこし・参議院行政監視委員会
    http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65737210.html
    より文字おこしを以下コピーしました。

    「今日はこれまで原子力をすすめてきた行政に一言いいたいと思ってうかがいま
    した。私は原子力に夢を持って原子科工学科に入った人間です。なぜそうなった
    かというと原子力こそ未来のエネルギー源だと思ったからです。原子力は無尽蔵
    にあるが、石炭や石油は枯渇してしまうから将来は原子力だと信じて入ったので
    す。」
    「しかし、入ってみて分かったのは原子力は大変貧弱なエネルギーだと気が付き
    ました。今このスライドに再生不能エネルギーというものの量を順番にあげてい
    こうとおもいます。」

    「まず1番多い資源は、石炭です。大変膨大に地球上に大変たくさんあることが
    わかっています。ただし今書いた四角は、究極埋蔵量です。実際に経済的に掘れ
    るとわかっているのは確認埋蔵量と言われてるものなわけですが。この青い部分
    だけだということになっています。」

    「ではこの四角がいったいどれくらいのことを意味しているかというと、右の上
    に今、ちいちゃな四角を書きましたが、これは世界が一年ごとに使ってるエネル
    ギーの総量です。ということは石油(※石炭の言い間違いかと思われる)の現在
    の確認埋蔵量だけで言っても、あそうですね、数字で書きますとこんなことにな
    りますが、60~70年はあるし、究極埋蔵量が全て使えるとすれば、800年ちかく
    あると。いうほど石炭はたくさんあると。いうことがすでにわかっている、わけ
    です」
    「その次に天然ガスもあることがわかっている。石油もある。そして、オイルシ
    エール、タールサンドといった現在はあまり使ってない資源もあるということが
    すでにわかっている、わけです。」

    「そして私自身は、はこういう化石燃料と呼ばれているものが、いずれ枯渇して
    しまうから原子力だと思ったわけですが、原子力の資源であるウランは実はこれ
    しかない、のです。石油に比べても数分の一、石炭に比べたら数十分の一しかな
    いという大変貧弱な資源であった、わけです。」
    「ただ私がこれを言うと原子力を進めてきた行政サイドの方々は、いやそれは
    ちょっと違うんだと。そこに書いたのは核分裂製のウランの資源量だけを書いた
    ろうと。実は、自分たちが原子力で使おうと思ってるのは、核分裂性のウランで
    はなくて、プルトニウムなんだと、言うわけです。」
    「つまり非核分裂性のウランをプルトニウムに変換して使うから、エネルギーと
    して意味があることになると。いうことを言っているわけです。」
    「どういう事かというとこういうことです。」

    「まず、ウランを掘ってくるということはどんな意味でも必要です。それを濃縮
    とか加工とかいう作業を行って、原子力発電所で燃やすと。これが現在やってい
    ることなわけです。しかしこれをいくらやったところで、今聞いていただいたよ
    うに、原子力はエネルギー資源にならない、のです。
    「そこで原子力を推進している人たちは、実はこんなことではないと言っている
    わけですね。」

    「ウランはもちろん掘ってくるわけですけれども、あるところからプルトニウム
    というものにして、高速増殖炉と言う特殊な原子炉を作ってプルトニウムをどん
    どん増殖していくと。でそれを再処理とかしながら、ぐるぐる核燃料サイクルで
    回しながらエネルギー源にするんだ、と言ったわけですね。で最後は高レベル放
    射線廃物と言う大変厄介なゴミがでてきますので、それをいつか処分しなければ
    いけないと、いう仕事を描いた、わけです。」
    「ただプルトニウムという物質は地球上には一滴もありませんので、しかたない
    ので、現在の原子力発電所から出てくるプルトニウムというのを再処理して、高
    速増殖炉を中心とする核燃料サイクルに引き渡すという、こういう構想をねっ
    た、わけです。」
    「しかし、この構想の一番中心は高速増殖炉にあるわけですが、この高速増殖炉
    御は実はできない、のです。」
    「日本の高速増殖炉計画がどのように、計画されて破綻して行ったこと言うこと
    を今からこの図に示そうと思います。」

    「横軸は1960から2010まで書いてありますが西暦です。何をこれから書くかとい
    うと原子力開発利用長期計画というものができた年度を横軸にしようと思いま
    す。縦軸の方は1980から2060まで数字が書いてありますが、これはそれぞれの原
    子力開発利用長期計画で高速増殖炉がいつ実用化できるかというふうに考えたか
    というその見通しの年度を書きます。」

    「原子力開発利用長期計画で一番初めに高速増殖炉に触れられたのは第3回の長
    期計画1968年でした。その時の長期計画では高速増殖炉は1980年代の前半に実用
    化すると書いてあります。」
    「ところがしばらくしましたらそれは難しいと、ということになりまして、次の
    原子力開発利用長期計画では1990年前後にならないと実用化出来ないというよう
    に書き換えました。」
    「それもまたできなくて5年経って改訂されたときには高速増殖炉は、2000年前
    後に実用化すると書き換えたわけです。ところがこれも出来ませんでした。」

    「次の改訂では、2010年に実用化すると、書きました。これも出来ませんでした。」

    「次は2020年台に、もう実用化ではありません、技術体系を確立したい、という
    ような目標に変わりました。ところがこれも出来ませんでした。」
    「次には2030年には技術体系を確立したい、ということになった。」
    「では次の長期計画でどうなったか、というと実は2000年に長期計画の改訂が
    あったのですが、とうとうこの時には年度を示すこともできなくなりました。私
    はしかたないのでここにバッテンをつけました。」

    「そしてまた5年後に長期計画が改定されまして、今度は原子力政策大綱という
    ような大仰な名前に改定されましたが、その改訂では2050年に1機目の高速増殖
    炉をとにかく作りたいというような計画になってきた、わけです。」

    「みなさん、この図をどのようにご覧になる、でしょうか。私はここに1本の線
    を引きました。どんどんどんどん目標が逃げていく、ことが分かっていただける
    と思います。」

    「横軸も縦軸も1マスが10年。で、この線は何を示しているかというと、10年経
    つと、目標が20年先に逃げるということ、なのです。」

    「10年経って目標が10年先に逃げたら、絶対にたどり着けません。それ以上にひ
    どくて、10年経つと20年先に目標が逃げているわけですから、永遠にこんなモノ
    には辿りつけないと、いう事を分からなければいけないと、私は思います。」
    「ところがこういう長期計画を作ってきた原子力委員会というところ、あるいは
    それを支えてきた行政は一切責任を取らない、いうことで今日まで来ている、わ
    けです。」

    「日本はもんじゅという高速増殖炉の原型炉だけでも、既に1兆円以上のカネを
    捨ててしまい、ました。現在の裁判制度で行くと1億円の詐欺をすると1年実刑に
    なるんだそうです。では1兆円の詐欺をしたら何年の実刑を喰らわなければいけ
    ない、でしょうか。1万年、です。原子力委員会、原子力安全委員会、あるいは
    経産省、通産省、等々、行政に関わった人のなかでもんじゅに責任のある人は
    いったいなんにんいるのか、私はよく知りません。でも仮に100人だとすれば一
    人ひとり100年間実刑を処さなければいけないという、それほどのことをやって
    きて、結局誰も未だに何の責任もとらないままいるという、そういう事になって
    いる、わけです。」

    「えー、原子力というばというのは大変異常な世界だと私には思えます。」

    「次は、今、現在進行中の福島の事故のことを一言申し上げます。」
    「皆さんご存知だろうと思いますけれども、原子力発電というのは、大変膨大な
    放射能を取り扱うというそういう技術です。いまここに真っ白なスライドがあり
    ますが、左の下の方に今私はちいちゃい四角を書こうと思います。」

    「書きました。これは何かというと、広島の原爆が爆発したときに燃えたウラン
    の量です。800グラムです。みなさんどなたでも手で持てるというそのくらいの
    ウランが燃えて広島の町が壊滅した、わけです。」

    「では、原子力発電。この電気も原子力発電所から来てるわけですけれども、こ
    れをやるためにいったいどのくらいのウランを燃やすかというと、」

    「1つの原子力発電所が1年動くたびに、1トンのウランを燃やすと、それほどの
    ことをやっている、わけです。つまり、それだけの核分裂生成物という放射性物
    質をつくりだしながらやってるということに、なります。」

    「原発は機械です。機会がときどき故障をおこしたり事故を起こしたりするのは
    当たり前、のことです。動かすのは人間、です。人間は神ではありません。時に
    は誤りをおかすと。当たり前のこと、なわけです。」

    「私たちがどんなに事故が起きてほしくないと願ったところで、破局的事故の可
    能性は常に残ります。いつか起きるかもしれないと言うことになっている、わけ
    です。そこでじゃあ、原子力を推進する人たちはどういう対策をとったかという
    と。破局的事故はめったに起きない、そんなものを想定することはおかしいと。」

    「だから想定不適当という烙印を押して無視してしまうということにした、わけ
    です。」

    「どうやって破局的事故が起きないかと言うと、これは中部電力のホームページ
    からとってきた、説明の図ですけれども、たくさんの壁があると。放射能を外部
    に漏らさないための壁があると言っているのですが。」

    「このうちで特に重要なのは、第4の壁というところに書いてある原子炉格納容
    器というものです。巨大な鋼鉄性の容器ですけども、これが、いついかなる時で
    も放射能をとじこめるというそういう考え方にした。わけです。」

    「原子炉立地審査指針というものがあって、その指針に基づいて重大仮想事故と
    いう、ま、ま、かなり厳しい事故を考えてると彼らはいうわけですけれども、そ
    ういう事故では、格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁は、ゼッッタイ
    (※かなり大きな声で発言)に壊れないという、そういう仮定になってしまって
    いる、のです。絶対に壊れないなら放射能は出るはずがない、いうことになって
    しまいますので、原子力発電所はいついかなる場合も安全だと。放射能が漏れて
    くるような事故を考えるのは、想定不適当と。そして想定不適当事故という烙印
    を押して無視することにした、わけです。」

    「ところが実際に、破局的事故はおきて、今現在進行中です。たいへんな悲惨な
    ことが、今、福島を中心に起きているということは、多分みなさんも御承知頂い
    ていることだろうと思います。ただ、その現在進行中の事故にどうやって行政が
    向き合ってきているかと、言う事についても、大変不適切な対応が、わたくしは
    たくさんあったと思います。」

    「防災というものの原則は。危険を大きめに評価してあらかじめ対策をとってい
    く。住民を守ると。もし危険を過大に評価していたのだとすれば、あ、これは課
    題だった。でも住人に被害を与えないで良かったと胸をなでおろすという、それ
    が防災の原則だとおもいますが。」
    「実は日本の政府がやってきたことは、一貫して事故を過小評価して楽観な見通
    しで行動してきました。国際事故評価尺度で、当初レベル4だとか、いうような
    ことを言って、ずーっとその評価を変えない、まぁレベル5といったことは有り
    ましたけれども、最後の最後になって、レベル7だと。あまりにも遅い対応の仕
    方をする。」

    「それから避難区域に関しても、一番初めは3キロの住人を避難指示だす。これ
    は万一のことを考えての指示です、と言ったのです。しかししばらくすると今
    度、10キロメートルの人たちに避難指示を出しました。その時も、これは万一の
    時を考えての処置ですと、言ったのです。ところがそれからしばらくしたら20キ
    ロメートルの人たちに避難の指示を出す。その時も、これは万一を考えての指示
    です、と。いうようなことを言いながらどんどんどん後手後手に対策がなって
    いった。いう経過をだどりました。」

    「私は、パニックを避ける唯一の手段は正確な情報を常に公開するという態度、
    だろうと思います。そうして初めて、行政や国が住民から信頼をうける。そして
    パニックを回避するのだと、私はおもってきたのですが、残念ながら日本の行政
    はそうではありませんでした。常に情報を隠して危機的な状況でないということ
    を、常に言いたがるということでした。」

    「えー、SPEEDIという100億円以上のお金をかけて、25年もかけて築きあげてき
    た事故時の計算コード???。それすらも隠してしまって住民には知らせないと
    いうようなことをやった、わけです。」
    「それから現在、まだ続いていますが、誰の責任かを明確にしないまま労働者や
    住民に、犠牲を強制しています。福島の原発で働く労働者の被ばくの限度量をひ
    きあげてしまったり、あるいは住民に対して強制避難をさせる基準を現在の立法
    府が決めた基準とは全く違ってまた引きあげてしまうと、言うようなことをやろ
    うとしている。」

    「本当にこんなことをやっていていいのだろうかと、私は思います。」

    「現在進行中の福島の、原発事故の本当の被害って、いったいどれだけになるん
    だろうかと私は考えてしまうと、途方に暮れます。」

    「失われる土地というのは、もし現在の日本の法律を厳密に適応するなら、福島
    県全域といってもいい位の広大な土地を放棄しなければならなく、なるとおもい
    ます。それを避けようとすれば、住民の被ばく限度を引き上げるしかなくなりま
    すけれども。そうすれば住民たちは被ばくを強要させるということになります。」

    「一次産業は、多分これからものすごい苦難に陥るだろうと思います。農業漁業
    を中心として商品が売れないということになるだろうと思います。」

    「そして住民たちは故郷を追われて、生活が崩壊してくことになるはずだと私は
    思っています。」

    「東京電力に賠償をきちっとさせるという話もありますけれども、東京電力がい
    くら賠償したところで足りないのです。何度倒産しても多分足りないだろうと思
    います。日本国が倒産しても、多分あがないきれないほどの被害が、私は出るの
    だろうと思っています。」

    「本当に賠償するなら。ということです。」
    「最後になりますが、ガンジーが7つの社会的罪ということを言っていて、彼の
    お墓にこれが碑文で残っている、のだそうです。」

    「1番始めは「理念なき政治」です。この場にお集まりの方々は政治に携わって
    いる方ですので、えー、十分にこの言葉をかみしめて頂きたいとおもいます。」

    「そのほかたくさん、『労働なき富』、『良心なき快楽』、『人格なき知識』」
    「『道徳なき商業』。これは多分、東京電力始めとする電力会社に私は当てはま
    ると思います。」

    「そして『人間性なき科学』と。これは私も含めたアカデミズムの世界がこれま
    で原子力に丸ごと加担してきたと、いうことを私はこれで問いたいと思います。」
    「最後は献身なき崇拝。宗教お持ちの方はこの言葉もかみしめて頂きたいと思い
    ます。えー終りにしますありがとうございました。」

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