今朝、ふとメーリングに流れてきたメールです。
内容、転載します。
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『DAYS JAPAN』11月号に興味深い記事がありましたので、ご紹介します。
筆者は斎藤美奈子さんです。
懲りない文科省が主催するあきれた原子力情報サイト
・・・みなさまは「原子力教育支援情報提供サイト あとみん」というウェブサイトをご存じだろうか。主催は文科省(運営は日本原子力事業財団。コンテンツによっては原子力安全技術センターが作成)。・・・小中高の教師と生徒が対象で、ワークシート、用語解説、動画など、各種コンテンツの充実ぶりはハンパじゃない。
もちろん情報のすべては原発推進側の論理にのっとっており、放射線に関する解説ひとつとっても、放射線は自然界にも存在する、医療や工業などに貢献している、年間最大1ミリシーベルトという規定値を超える被曝をしても健康に害はないなどの独善的な情報があるのみだ。
3月11日後、同様の目的で開設されていた資源エネルギー庁の「なるほど!原子力A to Z」は「改定中」の文字が出るだけとなった。一方の「あとみん」は、施設見学案内など一部のヤバそうなコンテンツを除いていまも元気に稼働中。
・・・大丈夫か、文科省。こんなことが知れわたったらマズイんじゃねーの、と私は思っていた。甘かった。洗脳のプロはその上を行っていた。
10月3日、文科省は「学校や自治体から放射線について詳しく教えたいという要望が強まっている」という理由で、放射線教育の支援事業を強化すると発表した。「原発の安全性」をPRしにくくなった同省は、当面の課題を「放射線の安全性」にすり替えて原子力のマイナスイメージを払拭する作戦に転じたらしい。・・・
こんな悪質なサイトはただちに潰せ!と抗議するのも一興だろう。が、私はむしろ存続を希望する。原子を図案化したマスコットがトップを飾る「あとみん」は、国家がいかに国民を欺き、子どもたちに欺瞞的な教育を施しているかを示す証拠だからだ。そっちがその気なら、反面教師、負の遺産、メディアリテラシーの教材として活用してやろうじゃないの。サイトを消せば許されるほど文科省の罪は軽くはない。
なお、「あとみん」トップページのアドレスは
http://www.atomin.go.jp/
です。
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いなさはな