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7月17・19日伊方原発環境安全管理委員会傍聴記と抗議行動の記

みなさま

愛媛県には、県の原子力政策の諮問機関(県知事が委員を任命)である
「伊方原発環境安全管理委員会」があります。
「原子力専門部会」(8名)と「環境専門部会」(7名)と、その他伊方周辺市町の首長や住民、
有識者らで構成されています。(計31名)

伊方3号機プルサーマル発電もこの委員会の承認を「錦の御旗」に決定されました。
今回の委員会開催は、伊方原発再稼働について規制委員会と四国電力の説明を聞き審議するというものです。

7月18日@@@@@@

 昨日(17日・原子力専門部会)の委員会の傍聴に行ってきました。
1時30分~5時15分までの長時間でした。

朝日新聞の朝刊で2人の委員(奈良林直氏と宇根崎博信氏・・京都大学原子炉実験所教授・原子炉工学)
が原発業界から寄付を受けていたことが発表され
いつもよりたくさんの報道陣がビルの入り口で待ちかねて
大騒ぎになっていたと言います(松尾さん談)
けれど県の職員に「「終わってからにしてください!」と蹴散らされたそうです。
しかも、委員たちは裏口から入ったようです。

 今までに、奈良林直氏に関して問題ありと、県議会で阿部悦子議員が討論を、
「伊方原発をとめる会」が抗議と要望書を、
私たち「原発さよなら四国ネットワーク」も6月議会で、
奈良林直委員の罷免を求める請願を出していたのに
今頃何ということかと、マスコミの感性の貧しさにも歯ぎしりする思いです。

伝えたいことはたくさんあるのですが、印象深いところだけお伝えします。

結局、原発の専門分野を審議する「専門部会」の委員は
安全管理委員会31人中、8人しかいないのに、
奈良林直(北海道大学大学院工学研究科教授・原子炉工学・原子炉安全工学)
岡村未対(愛媛大学大学院理工学研究科教授・地盤工学)
吉川榮和(京都大学名誉教授・原子炉計測制御・人的要因)
の3氏が欠席。

部会長の濱本研氏(愛媛大学名誉教授・放射線医学)は顔色も悪く大変やつれたご様子で
(もう10年以上前から傍聴の席でお会いしていますのでわかります)
「体調がよくないので、司会を宇根崎先生にお願いしたい。」と、その後4時間の間
一言も発せられませんでした。

こんなことで専門部会と言えるのでしょうか。

それは高橋治郎委員(愛媛大学教育学部教授・構造地質学)も同じ思いだったのではないかと思います。
原子力規制庁の職員が1人だけ来ており、規制委員会の審査の進め方を説明したあと、

続いて四国電力が、いかに規制基準のほとんどを満たしているかを自信満々に詳しく説明したのに対し、
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/20130716.html

「大丈夫と言ってるが、何があっても補償できるのか。一体何を議論するのかわからない。
僕なんかは構造地質学しかわからない。他のことは四電が専門的に調べて合致していると言えば、
それを信じるしかないではないか。」と言われました。
 すごい!全く賛成と、拍手をしたら叱られましたが。

森伸一郎氏(愛媛大学大学院理工学研究科准教授・地震工学・防災工学)も、
「部会で議論が大切だが、ポイントを示してもらわないと莫大な量の課題はむつかしい。
たったこれだけの資料では議論できない。」

伊藤豊治・愛媛県原子力安全対策推進監(国から出向)は答えて曰く、
「委員の先生方には専門分野で確認して頂きたい。専門分野外まで考えて(要求して)いない。
ポイントについては事務局で検討させて頂きたい。」と。

専門家がポイントがわからないと言ってるのに、そんなに愛媛県の事務局は優秀なのか?

また、規制庁が新基準について、今までは設備面のみ(ハード面のみ)だったが、
いくつもの事故を教訓にこれからはソフト面も重要視する、との説明に対し森氏が、
「規制庁の人が原発内に常駐すべきでは・・・」
といった質問の中でのこと、
規制庁職員「いま、常駐と言えるかどうかは別として3人が原発内で勤務している。(1号機に1人の割合で)
が、現実には全てをみることはできない。
報告の遅れですか?そのことは置いといてもらって・・・
全部が全部押さえているかと言われるとできてないです。」

森氏「自信なげに言われるのは・・・どうなんでしょう?」

規制庁「事実は事実なので・・・。見た範囲内でしか・・全部の細かいところは時間的余裕が無いです。」

一体誰が責任を持ってくれるのでしょう?
正直といえば正直ですが、そんなに責任が持てないのなら、
規制庁も専門部会も再稼働の検討など止めればいいのです。

このような不毛なやりとりだけでなく
専門的な質疑もたくさんありました。

高橋氏が、「想定外の地震について、伊方沖活断層の長さを議論すべき。いろいろな説があるので、
大丈夫かどうか判断すべき。地域の人や世界中の人になるほどと思われるような長さを・・」
宇根崎氏「不確かさを四電がどうやって評価しているか、どう織り込んでいるかということだと思う。等々」
    (四電側に立った言い方でした。)
森氏「地震・津波について宇根崎さんは言ったが、何を資料に言っているのか。基準が出てきてから判断するのはおかしい。
津波については最悪を考えるべき」

といった議論もありました。

ネットワークから先日出した、問題点を挙げて充分審議して頂きたいという委員一人一人への
要望書も少しは配慮してくれてるのかと嬉しく思ったのでしたが・・・どうでしょうか。

(やっぱり奈良林問題も入れるべきだったかなあ・・・)

四国電力は、「活断層の長さを内閣府の意見を参考に、今までは360㎞しか想定してなかったが、
大分の連動を入れて430㎞に伸ばした。
新しい知見によりプレート境界地震(南海トラフのこと?)のモデル使って、想定をM8.6からM9.0にした。
しかし、最大地震動は変わらず570ガルで大丈夫と確認した。」と。

「都司先生の津波の知見は、調査したら・・・・別府湾に限定された津波だったと考えている。」と。
(要するに間違ってるといったのですが、聞いてみると四電の前提に有るのは2年前に都司先生に会って取材した話で、
昨年、私達が講演会で聞いた話はそうではない、新しい知見がある、と会議終了後、和田さんと一緒に反論しました。)

渡邊英雄氏(九州大学応用力学研究所准教授・原子炉材料)も蒸気発生器の大破断の時の判断方法は
等、専門分野で鋭く聞かれていました。
四電は、それに便乗して、玄海原発は脆性遷移温度問題でいかに危険なラインにいるか、それに比べて伊方原発は材質が良いのでいかに良好な状態かを宣伝していました。

一番恐ろしいと思うことは、この委員会の議論は、伊方原発で過酷事故があることを想定し、
その時どれだけ放射能の拡散を最小限に抑え込めるかを検討しているということです。

何故そんな取り返しのつかない危険な発電方法にしがみつくための議論をするのか、
こんな委員会があること自体がおかしいと思うのです。

7月19日@@@@@@
みなさま
(またまた冗長な文章ですが)

午前中は「環境専門部会」があり、7人中3名が欠席。
1時間で終わったようでした。私が傍聴した午後の全体会での同報告によると、

平成24年度の伊方原発周辺の環境放射線調査や温排水影響調査により、、
一部の環境試料から、セシウム134が検出されたが、伊方原子力発電所から
計画外(!!!)の放射性物質の放出はないことから、福島事故によって大気中に放出
された放射性物質の影響と考えられる。セシウム137も検出されたが、核実験によるもの・・等々・・・
土壌、海水等の環境試料も分析結果は、過去の測定値と比較して同程度であった。
(人体の影響上問題となるような濃度は認められていない。)と報告。

宇根崎氏は、17日の「原子力安全専門部会」の委員と両方かけもちの委員なのですが
今日は欠席でした。

昨日の愛媛新聞一面トップに大きく宇根崎氏が記者に質問攻めにあい
憮然としている様子の写真が出ていました。
09年から12年度では、関西電力の関連団体「関西原子力懇談会」から研究費名目で
80万円の寄付を受領とのこと。
それについて報道陣に、「寄付は見返りを求めるものではなく、賄賂のように捉えられるのは間違い。
学術は学術、規制は規制だ。」と述べられたとか。

伊藤豊治・原子力安全推進監は、「四電からの寄付ではなく、四電の支配が及ぶことは考えられない。
専門性を重視した審査に問題はない。」とし、要件を見直さない考えを示したと。

愛媛県でも「原子力ムラ」が健在であることを示しました。
奈良林専門委員は今日も欠席。

「福島事故後、泊原発は」というコラムの中に、奈良林直氏の言葉が出ていました。(2013年7月10日北海道新聞)

「規制基準はさらなる安全性の向上を図ったもので、クリアした原発は再稼働すべきだ。
泊などの加圧水型炉は、福島などの沸騰水型に比べ格納容器が大きく、万一事故があった場合の
進行が緩やかだ。・・・原発を再稼動させてこそ、さらなる安全対策への投資もできる。また、
冬の道内で停電があれば人が死ぬ。リスクを総合的に考えると、原発を止めている方が
安全ではない。」

12時30分、「原発さよなら四国ネットワーク」の面々が昨日の急な呼びかけでしたが、8人集合。

会場のJAのビルの入り口前に、「フクシマを忘れない」「愛媛を守ろう」「伊方原発再稼働反対」
のプラカードと横断幕、そして、規制委員会交渉の日の7月8日東京全国集会会場に貼られていた
高木章次さん(プルサーマルまんがパンフの作者)制作の大きな紙の横断幕もみんなで掲げました。
(私が図々しく頂いてきたのです。「原発の再稼働を許さない!7月8日全国集会」の後ろ部分を切り取って。)
1人は裏口でうちわ型プラカードを持ってアピール。

入ってくる委員たちはぎょっとしながら、
電車や車の中の人々もしっかり見てくれました。

1時30分~4時頃までの全体会では、伊方原発近くに住む方々の声が痛切でした。
(司会は安全管理委員会会長の上甲副知事)

伊方原発の隣町、原発10㎞圏の八幡浜市の市議会議長の宇都宮富夫氏は、

「これは、規制委員会の審議すべきことではないのかもしれないが・・・
①以前、規制委員会は原発防災計画がきちんとできなければ再稼働はない、と言っていたと思う。
現在は、原子力防災を言わなくなっているが、規制基準から外したのか?
アメリカにならって、規制の対象とすべきではないか。

②使用済み核燃料の問題について。今後原発を維持するとしても核燃サイクルのことが問題だ。
処理についても規制庁の仕事だと思うが、明らかになってない中での原発推進は不安である。
伊方原発も数年すれば使用済み燃料プールが満杯になる。
それについての見解はどうか?

いろいろ(聞きたいことは)あるが、今日は2点だけ。」

平島厚二氏(伊方原子力規制委員会事務所 所長)…今日のニュースで肩書と名前がわかりました。
「①原子力防災については、現在、国の役割を作っている。それを受けて頂いて、全部地方でやっていただく。
アメリカのようにはなっていません。

②使用済み核燃料の問題―核燃料サイクルは議論が始まったばかりなので、そこは今のところわかりません。
安全委員会(!!)ではまだなにも・・・
(平島氏は、ここでとあと2回、規制委員会のことを「安全委員会」と間違えて言われました。←松尾さんが確認済み。 
原子力安全・保安院からの横滑りで、まだ頭が切り替わってないようでした!)

以上のように、不安が募る答弁であったためか、「今日は2点だけ」と言っていた宇都宮氏でしたが・・・
「もう1点お聞きしたい。規制基準をクリアすれば安全だということではないと思う。
危険性を前提に受け入れるということになるのか?」

平島氏「今の段階では、安全委員会(!)としては、ハード面とソフト面で監視するということで・・・
      ムニャムニャ・・・(小声で意味不明の発言)」
「答になってないですよ!」と傍聴席から言いましたが無視。

次に、JAえひめ女性組織協議会顧問の岡崎節子さんがご意見。
「福島の事故はまだ起こっている。毎日ニュースで(新しいことが)報道されている。
私は難しいことや技術的なことはわからないが、地元の農業や漁業にとっては大変なこと。
今まだ福島事故が収束していないのをみると、こちらでもこういう事態が起こるのではないか、
風評被害もあるのではないかと不安である。
基準が通ったから安全というのはどうなのか。
責任をとってくれるということでないと―国がきちっと示してほしい。そうでないと安心できるものではない。
そういうことを話し合うとか、作るとか、ないのか。国が入ってもらわないと―近くに住む者が望むことだ。」

平島氏
「福島事故が起こらないようにと新基準ができた。
事故が起きることは前提にしていない。もしもの時、国の責任はどうかというのは、政府の中で話し合われているが、政府が当然最後に責任を持つということでやっている。
事故を起こさないようにするというのが僕らの仕事だ。
 国民への責任は、政府としての責任の取り方を見てもらうしかない。」

岡崎氏
「国の態度―収束しないままで安全というのはどうなのか・・・」

平島氏
「私自身が全部やっているわけではなく、総理大臣の言動を見ていると、国が責任を持つということ、
最終的に規制委員会が判断するということだと・・・」

 (国の言動でみんなが不安なのがわからないのだろうか!!平島氏は自分がなぜこのようなことに応えること
になるのか心外だ!といった感じでした。)

ここで、伊藤安全推進監が我慢できず立ちあがり、
「国の責任は明確になっていない。審査が終わった段階で国が責任をとるというのでなければ
再稼働はない!」と、きっぱり。

上甲副知事(会長)も
「先日、松山であった全国知事会の総意として、原発事故が起きれば国が責任を持つ、ということを
要望している!」と、これもきっぱり。

「責任を持つ」と請け負うことに何ほどの価値があるのか!
フクシマで誰も責任など取っていない、とれない。

伊方町では原発に反対する議員もおらず、町民も静かですが、
福島事故以来、やはり大きな不安の中で日々暮らしているのだと
容易に想像がつきます。周辺自治体の人々も。
(もちろん私たち松山の人間も。)

私たちの活動がそうした他の方々の思いにどのように繋がっていけるのか、
本当に困難な課題ですが、
さらに取り組まねばならないと痛感した傍聴の一日でした。

大野恭子

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